トラブル対応について
最近のニュースによると、判決を宣告した裁判長に向かって被告人が「全然公正じゃない」「生涯後悔するぞ」という趣旨の発言を大きな声で言い、別の被告人も「ひどいな、あんた。」「東京の裁判官になって良かったね」という趣旨の発言をして退廷した、ということがあったそうです。脅かしのように聞こえますね。
この裁判長は東京の裁判所に異動になっていたのに、おそらく最後まで事件の責任を貫徹するためでしょうか、地方の事件担当の裁判所に出張して宣告をしたそうです。責任感の強い裁判官ですね。
相手は犯罪をしている組織のようですので、この裁判官は警察の保護対象者になると思います。もし、この組織が裁判所や裁判官に対して何らかの報復をしたら、国が全力を挙げて対処することになるでしょう。それでも命が危ない危険性はあるわけで、勇気のある裁判官だと思います(イタリアで検察官か裁判官がマフィアに殺されたと聞いたことがありますので、危険はあると思います)。
私も債権回収の仕事をしているときに警察の保護対象者になって粛々と職務を行っていたことがあります。相手が危険な属性の人たちであっても、誰かがやらなければならない仕事というのはあって、それを弁護士が受けるか受けないかは任意なんですが、必要なときは受けてきました。また、自分が受けなければいけないだろうなと思う事件に出会うこともあります。
そんな事件ばかりやっていたら事務所が大変になるので宣伝はしませんが、危険な相手に困っている人は、いろいろな弁護士にご相談されるのが良いと思います。民事の法律的に解決できるとは思われないような事案(医学的に解決した方がよいと思われる事案とか、警察や役所に相談した方がよいと思われる事案もあります)でなければ、助けてくれる弁護士が見つかると思います。当事務所でもご相談を受けますし、受任することもありますので、一人で悩まないでとにかくご相談ください。
こういう事件を受任したときにどう対応するかはここには書きませんが、ご依頼者の方に対応の仕方もアドバイスしますし、必要な機関に協力もお願いしたり、できるだけ早期に対応して、解決に向けて活動することになります。