弁護士業務と大学教授とを両立しています

私は、弁護士として法律業務を行いながら、愛知大学経営学部経営学科の教授として授業等も担当しています。

大学教授でもありますと言うと、もしかしたら依頼者から、「忙しくて弁護士業務は片手間にされてしまうのではないか?」という不安を持たれるかも知れないと思って、あまり言ってませんでした。実際には、ちゃんと業務を両立していて、弁護士業務を手抜きするようなことは一切ありません。時間というのは作るものですし、「やらなければならないことは、やらねばならない」という信念で仕事をしていますから、ご安心ください。

たまたま大学の同級生に会って大学教授もやっていることを言いましたら、「それはとても信頼できる良い肩書きだね。」と言われて、むしろ逆にいいのか、と驚いたりしました。実際はどんな印象をもたれるでしょうか。

私は、その肩書きのひとつの大学教授として、論文も書いています。共同研究ですが、『コーポレート・ガバナンスに関する研究』(愛知大学経営総合研究所叢書61号)で、『第4章 コーポレート・ガバナンスに関する考察』という論文を書きました。

この内容は、そんなに深いものではないのですが、コーポレート・ガバナンスの体制がどうあるべきかというのは、時代ごと、企業ごと、国ごとなどで異なっており、あるときに最良と思われた体制も、従業員等の関係者の過剰適応等により誤用されたりするため、これを防止したり正すためには常に変化し続けるしかないのではないか、という内容になります。

私はもちろん法学部出身なのですが、中小企業診断士の資格も有しており、経営学部で教授をしている(法学部ではありません)ので、考え方が経営学的になる傾向があるかも知れません。法律ですと、何か確定した原則・理論があってそれで確固たる制度を作るというような印象がありますが、経営学的ですと、変わらないこと自体がリスクであって変わらないことは退化である、というような、変化を厭わないどころかむしろ変化を奨励するような考え方があるように思います。

事件を解決するためにも、硬直的な機械的な考え方よりも、柔軟な考え方をした方が、より良い解決につながるように思います。ただ、まあ、そういう考え方は面倒くさいのか、場所によっては端から否定される傾向がありますけど。

依頼者にとってより良い解決は何かを常に考え続けながら業務をしていますので、自分でどうしたら良いか分からないような困難な事態になっても、あきらめないで、弁護士にご相談ください。

大槻経営法律事務所

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