統計学について
以前にもOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)以外に自主的に研修等で知識をインプットしているということを書いたと思います。
3月は大学の春休みになることもあって時間に余裕ができます。4月から忙しくなる前に何か知識をインプットしようと思い、大学基礎科目レベルの統計学の学習をしました。
法律の世界では、論理的思考は活用していましたが、統計の活用ということは少なかったのではないかと思います。しかし、適切な判断や行動を選択するためには、統計学の活用も必要ではないかと思うところもあり、時間と仕事をやりくりして学習しました。ただし、とても「完全」とは言えないレベルではありますが、数学も勉強し直してある程度頑張りました。
企業においても統計を活用するのが当然のようになっており、今後ますます活用するようになるかと思われることや、中高生なども統計学を学んでいることを考えると、基礎的な素養として統計学を理解していることは必要で、それが今後の事件や相談にも活用できる(しなければならない)ことがあるのではないかと考えました。
また、データを使ってもっともらしく相手をだますということも可能なので、だまされないようにしたり、データを正しく評価するためにも、統計の知識はあった方が良いと思います。
すぐに役立つことはないかも知れませんが、長い目で見て必要だと思うことも、このように時間をやりくりして捻出して、学習しています。
企業経営に例えますと、現時点で利益を生んでいる事業のみにリソースをつぎ込むだけで満足するのではなく、ポートフォリオの不断の見直しで長期的な視点で必要な事業の芽にもリソース(時間と資金など)を充てて、時代の変化に対応できるように常に「選択と集中」を繰り返し続けるという感じでしょうか。いや、もちろん、経営の本当のプロの方たちは、こういう判断を的確かつ高度に行っているわけで、私がここに書いていることとは比べようもない高度な業務をしておられます。ですから、弁護士が偉そうに経営を語るということではなく、ただ単に分かりやすく例えてみただけです。
事業に関して上記のような視点を現実的に持っているかどうかは大切だと思います。
もしかしたら企業の経営者の方の中には日々の業務に追われがちだという方もおられるかも知れませんが、もしそうであれば長期的な視点を意識的に持ってそこに継続してリソースを一部投入し続けることは変化に対応するために必要だと思います。その過程でもし法律的な問題など疑問に思われることがありましたら、弁護士にご相談ください。