弁護士は訴訟ばかりするわけではありません

「弁護士に依頼するなんて、争いにするつもりか!」と非難する人が時々います。

どうも法律の素人の方は弁護士に依頼すると紛争が激しくなるという妄想をもっている方が時々おられるのを拝見しますが、弁護士に依頼したらすぐに裁判になるというわけではありませんし、紛争が激しくなるということもありません。

なぜなら、弁護士は、紛争を「解決する」のが仕事だからです。常に最適な解決方法を模索し、訴訟前の交渉と示談で解決した方が良いケースでは実際にそうしています。どうしても話し合いで解決できないときに調停や訴訟を進めますが、和解が望ましいケースでは訴訟提起後でも和解による解決の模索をします。そうやって、少なくとも私は、最も良いと思われる方法で解決することを常に模索しています。

ですから、偏見や思い込みで心配をしないで、とりあえず弁護士に相談してみてください。

そう言えば、スクール・ロイヤー(学校弁護士)という制度が始まっているようですね。インターネットで調べると、「スクールロイヤーは、いじめ、保護者とのトラブル、学校事故など、学校現場の法的問題に対して助言・サポートを行う専門の弁護士です。教育委員会や学校と契約し、迅速な問題解決や教員の負担軽減、子供の安心・安全な環境確保を目的として、相談や研修を実施する役割を担います。」とありました。 学校によっては、いまだに「いじめ」を放置して、うやむやにして事実を隠蔽して、いじめの被害者を泣き寝入りさせているような運用をしている校長や区長がいるような話を聞きました。私は、スクール・ロイヤーになる予定はまったくありませんが、学校の先生方はこれを活用した方が良いように思いました。先生方の中には、上記のような思い込みや偏見を持っている方もおられると思いますし、「弁護士に教育が分かるわけがない」と思われる先生方もおられるでしょう。しかし、弁護士は、何でもかんでも裁判にするのではなく、常に最も最適な解決を模索し続けます。また、事実調査は専門能力のひとつです(捜査機関ほどの強制力はありませんが)。そして、交渉や説得や相互理解など解決できる方法を模索しつつ軟着陸を試行したりします。「解決」をするのが目的なので、例えば加害者の親が話にならない場合は、強制的で公正な手続き、例えば警察に告発するとか公開の法廷で行われる民事裁判を進める(隔離したり停学処分をして、それに対して不服があるなら、「どうぞ裁判してください。」と通告する)ということを何のためらいもなく、実行します。弁護士は慣れていますから。法律の素人の方のように、やたらすぐに裁判だと最初から強硬な姿勢ばかりで進めるとか、裁判になったら大変だとやたら心配するということは全然ありません。粛々と、よりよい解決を目指し、ダメなら第三者による公正な手続きに委ねます。そういうことを進めるとどうなるか。世間の人は「バカ」ではありませんから、いじめをしたらそれを反省しないと最終的に強硬的な対応を取られるから、クレーマー的な姿勢は得策ではないと知られるようになり、無駄な紛争はかなり減るでしょう。弁護士は、強い態度の相手には強い姿勢で向かいますので、クレーマーに屈することはありません。公正に物事を進めるのに弁護士に依頼するのは望ましいと思います。何よりも担当の先生方が精神的にも業務的にも楽になって本来の教育に集中できるようになると思います。

スクール・ロイヤーという制度があると聞いて、そんなことをつらつらと考えました。

何にせよ、偏見や思い込みにとらわれないで、一度弁護士に相談してみてください。

大槻経営法律事務所

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